群馬大学生作「群馬のかるた1999」

  ※掲載は読み句のみです。
※読み句のうしろの( )内に解説文の要約を書きました。
絵札例
伊香保発 湯ノ花まんじゅう(万葉集にもその名を馳せる温泉地、中心街の石段が名物)
ロマンを乗せ飛ぶ 向井さん(館林市出身の日本人初の女性宇宙飛行士、98年搭乗)
腹だし寒いぞ へそ祭り(1984年から行われている渋川市の祭、日本のへそ論争の発端
日本の顔です 総理大臣(群馬県出身戦後の首相、福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三)
ほのかに甘い 磯部せんべい (安中・磯部温泉の名物、鉱泉を使用し薄く焼いた菓子)
平野の北端 赤城山(群馬のシンボル、カルデラ湖を外輪山が取り巻く休火山で伝説多い)
利根川 面積日本一(流域面積日本一、県域のほとんどが利根川の流域、別称板東太郎)
中部へつながる 碓氷峠(難所として有名な峠、童謡「もみじ」のもととなった場所)
リオを感じる 大泉(群馬県東部の町、人口の約12%が外国人、ブラジル系が多い)
沼田に広がる 河岸段丘(片品川が形成した地勢、りんご栽培が盛ん)
涙腺ゆるむ かまちの詩 (夭折の詩画人山田かまち、高崎に水彩デッサン美術館あり)
和の芸術 絹織物(養蚕県群馬には伊勢崎絣や桐生織物の産地が点在、世界へアピール中)
眼下を泳ぐ 鯉のぼり(例年GWに万場町で開催、約800匹の鯉のぼりが神流川上を泳ぐ)
洋画の大家 福沢一郎(1898年富岡市出まれ、パリ遊学後、シュールレアリズムを紹介)
だんべだんべは 上州弁(荒く高い調子の上州言葉は楽天的でさっぱりした気質も表す)
列強まねた 富岡製糸(富岡市富岡にある日本初の官営工場)
素朴なやさしさ 星野富弘 (勢多郡東村出身、口にくわえた絵筆で花の詩画を描く)
つっぱれよりきれ 琴錦(箕郷町出身の力士、’98 年次の最高番付は関脇)
願いよ叶え 高崎だるま(高崎市にある少林山達磨寺の縁日、県内生産量は全国の8割)
夏を沸かせた 桐一優勝(桐生第一高校、’98年全国高校野球選手権大会春夏連覇)
雷鳴とどろく 群馬の雷(上州名物の一つ、古来より上州人の注意と生活闘心を引き出す)
麦らくがん 館林銘菓(大麦を炒って粉にして固めた菓子、徳川綱吉にも献上される
宇宙の入口 天文台(高山村所在、口径150㎝の望遠鏡を誇る県立施設、1999年開館)
野かけ山かけ 空っ風(群馬名物、毎年冬期に吹き荒れる乾いた北西風)
おとこ狂乱 湯かけ祭り(川原湯温泉の伝説に伴い、長野原町で毎冬行われる奇祭)
群馬一望 新県庁(前橋市在、1999年にオープンした地上33階、地下3階の庁舎)
焼いたらできたよ 焼きまんじゅう(前橋の原嶋屋が1857年に考案、甘辛味噌ダレが評判)
負けるな夫よ かかあ天下(上州では女性の担う養蚕業が強く、夫は経済的に不利だった)
研究重ねる 嬬恋キャベツ(高冷地農業で有名な嬬恋村のキャベツ栽培)
普遍の人気 朔太郎(前橋市出身、「月に吠える」「青猫」等大正期に活躍した叙情歌人)
古代を夢見た 相沢忠洋(1946年、笠懸村の関東ローム層中で咲石剥を発見=岩宿遺跡)
円錐系の 榛名富士(中央火口丘は俗称「榛名富士」、その美しさは夢二の絵にも描写)
転機をむかえた 吾妻渓谷(長野原町~吾妻町在、八ツ場ダムの建設で水没予定の景勝)
甘い香りの 敷島バラ園(前橋市在、1971年開園、約200種2000株のバラが楽しめる)
祭神義貞 新田の社(太田市在の新田神社、明治6年創建、義貞縁の軍旗、陣釜等を置く)
きれいな夜景 上毛大橋(’99年開通、前橋市~吉岡町を結ぶ全長1068mのアーチ橋)
夢のせて飛ぶ 荻原兄弟(草津町出身、国内・世界記録を持つスキープレーヤー)
めざせ谷川 紅葉狩り(標高1977m、日本屈指の岩場の山容、変化に富んだ山岳美)
水芭蕉の 尾瀬ヶ原(歌曲「夏の思い出」にも謡われた、高山植物の宝庫尾瀬ヶ原)
下仁田ネギは ネギの殿様(「白根」の太さが特徴的、江戸中期より栽培、徳川家献上物)
人で埋まる 前橋初市(毎年正月9日に行われる前橋市恒例の祭り、起源は約360年前)
モシモシ 小渕のブッチホン(中之条町出身の小渕恵三首相、電話魔で知られていた)
千差万別 自慢のいかだ(利根川中流域で開催される筏下り、ラブリバー精神に基づく)
すべすべお肌 万座温泉(県北西部にある高山温泉郷、硫黄泉で湧出量は540万L/日)
2016年02月14日