群馬大学生作「群馬のかるた2001」

  ※読み句のうしろの( )内に解説文の要約を書きました。

札例
井伊家の名士 直政や(1561年遠近国生れ、初代高崎藩城主、家康に仕え幾多の合戦で活躍)
老若男女 集え群大(地域の学問文化発展の役割と期待を群馬大学に込めて)
榛名湖の冬 ワカサギ釣り(つつじ、ボート遊び、ワカサギ釣りで親しまれる火口原湖)
2001年 国民文化祭(2001年秋、県内34市町村で繰り広げられた文化・芸術の祭典)
ほっと一息 やすらぎの郷(県下の温泉数は40以上、いつでも気軽にお湯でくつろげる)
平地じゃとれない 嬬恋キャベツ(高冷地農業で有名な嬬恋村のキャベツ栽培)
利根川の流れは 都市の生命線(かつて河口は江戸湾、家康時代の改修工事で銚子に移動)
地域の絆 どんど焼き(正月飾り等を焼く地域の伝統行事、古くは道陸神焼と言われる)
リアルな描写 花袋の作品(1871年館林生まれ、自然主義文学の確立者、代表作は『蒲団』)
主の風格 上毛三山(県のシンボル、赤城山、榛名山、妙義山の総称)
ルマンでロマン スバルカー(尾島町にその前身を持つ富士重工業、ルマンレースにも参加)
わーぉ真っ白 浅間山(長野・群馬県境にある活火山、我が国有数の蝶の宝庫)
家族を支える かかあ天下(業養蚕を支えていた群馬県女性の経済的優位性の俗称)
要須になりき 群馬の黒松(黒松はマツ科の常緑高木、赤城南面に広く植裁される“県の木”)
丹精込めた こんにゃく作り(こんにゃくマンナンが腸を刺激、生産量は全国比90%)
歴史を塗りかえ 岩宿遺跡(日本の旧石器文化の存在を証明した、世界的にも有名な遺跡)
ソルトレーク 復活願った 荻原健司(草津町出身、内外で数々のタイトルを取得したスキーヤー)
伝わる手法 水沢うどん(良質の小麦粉水が決め手、水沢観音門前に多数の店が建ち並ぶ)
願う平和の 上毛かるた(1947年に作られた群馬県の郷土かるた、毎年県大会開催)
な 夏空光る 稲光(熱雷の発生は全国有数、雷に関する諺も多い)
乱世の残火 箕輪城(箕郷町在、長野氏築造とされる戦国期の城址、武田、北条との戦話あり)
村に伝わる 農村歌舞伎(赤城村に伝わる郷土芸能、特殊な作りの回り舞台は国重要文化財)
うるわしオレンジ れんげつつじ(群馬県の県花、県内に群生地があり、一部天然記念物に指定)
野にも山にも 空風(冬期、県内平野部を北西方向から吹き流れる、強く乾いた季節風の俗称)
お茶講伝える 中之条(中之条町白久保に伝わる“闘茶”、国重要無形民俗文化財に指定)
群馬県庁 城の跡(前橋城本丸跡に建設された県庁舎、土塁、車橋門、空掘の遺構が残る)

優しい色の 富弘画(勢多郡東村出身、口にくわえた絵筆で描いた花の詩画が感動を呼ぶ)
前橋生まれの 朔太郎(月に吠える」「青猫」等大正期に活躍した叙情歌人、焼き饅頭好き)
景色荘厳 吹割の滝(片品村所在、東洋のナイアガラともいわれる指定天然記念物)
ふるさとの味 鳥飯弁当(昭和始めから続く「登利平」の弁当、1972年県優良物産品に指定)
上野の雄 新田義貞(南北朝時代後醍醐天皇方についた名将、県内各地に生誕地説有り)
江戸から続く 焼きまんじゅう(竹串に素饅頭を刺し、甘味噌を付けて焼いたふる里の味)
伝統受け継ぐ ダンス八木節(八木節活性化の新しい取り組み、大会参加は年々増加傾向)
赤城魂 国定忠治(1810年生、佐波郡国定村出身の上州きっての博徒)
寒さのり越え 春待つヤマネ(日本固有種でレッドリストにも載る天然記念物、県内でも確認)
桐生織物 日本の伝統(1300年前に白瀧姫が伝えたと言われる、以来桐生が誇る伝統工芸に)
夢見る伝統 群馬のこけし(前橋市総社町の名産品、1948年頃生産開始、生産量は全国一)
明治を創出 富岡乙女(富岡製糸工場の働き手は全国から来た女性、過酷な労働に耐え抜く)
水芭蕉育てた土 昔を偲ぶ(環境破壊が進む尾瀬沼、近年マイカー規制等で保護に取り組む)
獅子舞奉納 願う豊作(唐から伝わったとされる獅子舞、県内各地に広がり五穀豊穣等を祈る)
必勝願うぞ 高崎ダルマ(高崎名産、全国シェアの八割、眉は鶴、髭は亀を表す福だるま)
もうすぐ新潟 関越トンネル(東京と新潟を結ぶ関越自動車道のトンネル、全長約11kmで日本一)
青春描く かまちの絵(夭折の詩画人山田かまち、高崎に水彩デッサン美術館あり)
水力で未来を動かす 群馬のダム(山岳地帯の多い群馬県はダムの適地、その数約40)
2016年02月14日